沈黙-サイレンス-
こんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。
さて、最近映画を見るのが楽しくなってきて、色々見ております。
というのも、映画って色々な文化の結晶だなと思うんです。
古今東西、最新の科学や物理・心理の世界までも取り入れているので、
歴史、科学の勉強にもなります。
で、今回見たのは「沈黙-サイレンス-」という映画です。
この映画は、江戸時代の日本における宗教弾圧の様子と、
そこに入った宣教師の考え方の変化を見ていく物語。
アクションものではなく、淡々と進む感じです。
熱心に信じるものは、救世主を信じ、絵踏を拒否し、刑に課されます。
しかし、絵踏をし、仲間を売り、現実で生きることを選んでいくキチジロー。
その対称性を見ながら、宣教師は考えます。
信じることができれば痛みも超えて、死んでいくことができますが、
何故?
何?
を追求すればするほど何が本当なのか分からなくなっていく、というところは非常に印象的でした。
また、「場所によって必要とされるものは異なる」
という日本側の切り返しも非常に論理的でわかりやすかったですね。
これが日本映画ではなく、マーティン・スコセッシ監督の洋画である、というところが非常に面白いですね。