負け様に感動する映画『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』
こんばんは。
平井健太です。
最近、日本人とは?
日本の精神性とは?
というキーワード(観点)から、積極的に映像や書籍を見ています。
今回は、2011年に公開された映画
「太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-」を見ました。
私が学校に通っていた時の日本の映画を見るときはどうしても
「日本は戦争で悪いことをした」
「戦争は悪いことで平和がいいことだ」
をテーマにしてみることが多く、戦争関連の映画は見たくない、
軍隊批判、自衛隊批判という気持ちでいっぱいでした。
それが、令和時代、令和感覚を得ることができる教育である認識技術「nTech」
との出会いにより、日本人が無意識深くに持っている涙、日本の精神性がよくわかるようになりました。
そのおかげで、麻痺していた感情や「熱くなってはいけない」という観点がほどけ、ことあるごとに涙もろくなってしまいました。
そうしたことを通して、自分自身の人間性が深まってきたなと感じます。
(※ここからネタバレが入ります。視聴がまだの方はご注意ください。)
さて、今回の映画ですが、太平洋の激戦地、サイパン島が舞台。
圧倒的に物量の前に敗北を感じ、最後の総攻撃(バンザイ突撃)を決断した日本は...
という場面から始まります。
昔の私であれば、捕虜になることの何が悪い?
切腹して生きられる命をなくすことの何がいいんだろう?
と思っていましたが、
冒頭でのシーンからプライド・誇りを大切にする生き方を感じました。
ただ負けるなら死ぬのではなく、
捕虜になって、かつて戦った仲間と敵同士になって殺し合いをするくらいだったら自ら死ぬ方がいい、という考え方。
ゲームでもチームでプレイしていたら、
「自分があえて負ける」ことをする可能性はありませんか?
戦争という異常な条件ではありますが、「敵の兵士を1人増やす」ぐらいなら、自分が死んでそれを阻止する。
その背景には必ず護りたい故郷と家族があります。
それがわかっていても、目の前にその人たちの亡霊や遺族が現れたら、
面と向かって言えますでしょうか?
という気持ちになりました。
また、何のために戦うのか?
無条件降伏を受け入れるかどうかも、
「常に私たちは軍隊である」というアイデンティティを持って、
どんな戦況であっても、上官の命令しか受けないと決めた心は非常に筋が通っていたと思います。
有名なシーンではありますが、
最後に無条件降伏を受け入れた後に
「歩兵の本領」を歌いながら行進するシーンですが、
負けた側だとは思えないほど美しい。
敗者/勝者で判断するのではなく、
どのような心、方針を持ってやりきったのかということが後の世に伝わる。
結果的にその人たちの勇気と決断があって、
今の私たちの日本暮らしている日本があります。
普段もうまくいくこと、うまくいかないことがあって、結果に対して心が動く自分がいますが、そうではなく、掲げた目標に対してやりきったかどうか、それが大切になると思います。
今日もお読みいただきありがとうございました。